生きている実感

TT

「自分の研究テーマを探求し続ける人生にしたい。」

20代の中ごろ、思い切って正社員を辞めたときから、私の中にはあるひとつの指針というか方向性というか、こういう人生にするんだっていうひとつの思いがある。
「自分の好きを、自分の興味を、どこまでも探求して生きる」のだと。
そのために、そのときそのとき気になる場所へ、興味のある所へ、行きたい所へ、自分を自由にどこへでも連れて行くのだと。

そんな生き方が出来るのだと、そうやって生きていていいのだと、そこに気づくまでの私の人生は、自分の苦手を克服するための人生だった。自分がイヤなことを、苦手なことを、やり続けるという我慢の中で生き続ける人生だった。

その地獄を味わったからこそ、強く強く、思うことができたのだった。
あんな苦しみは二度と味わいたくないと。
あんな状態の自分は、もう二度と見たくないと。
もっと自分を大切にして生きるのだと。
自分の本音に素直に生きるのだと。
もう絶対、自分を我慢なんかさせないと。

あの過酷な体験が、私にその覚悟を持たせてくれた。
自分の好きに生きるのだと。
生きてやるのだと。

その時、その時に、やりたいことをやり続けた。
仕事も、趣味も、何か学びたいと思うことも。
キャリアとか、次の仕事に結びつく何かとか、将来のためとか、将来役立ちそうだからとか、そんなことは一切関係なかった。そんなことはお構いなしに、その時の自分がやりたいと思うことをやり続けた。その時の自分の興味に、時間もお金もたくさん使った。

そうやって、少しずつ自分に自信がついていくのが分かった。
私には考える力がある。
解決する力がある。
行動に移す力がある。
そこがイヤだと思えば、思い切ってそこから離れる勇気がある。
それを確信していった。

世間の常識とか、他人の目を気にすることの方が損だった。
自分がやりたいことを、とことんやってみるだけだった。
自分が納得できるまでやってみる。
そして、もういいかなと思ったら、あっさりとそこから離れていく。

その時、その時は、確かにしんどい思いをすることもある。
でも、思考錯誤し続けたあとに感じる達成感というか、自分が納得できるところまで行きついたと感じる瞬間に、その体験に、ものすごく心を動かされる自分がいる。
よくここまで歩いてきたね……
そう言って、自分をおもいっきり抱きしめたくなる。
自分で自分に感動している。
本当にすごいなって。
よく、ここまで来たねって。

人生を、自分のこの足で歩いているのだという実感。
人生は、自分で創っているのだという感覚。
私はその実感が、その感覚が、欲しくてたまらなかった。
そのためには、敷かれたレールから思い切って飛び降りる勇気が必要だった。
そのレールの上にいる限り、生きることの感動や醍醐味を味わうことなど不可能だった。
最初の一歩が一番エネルギーを必要とした。でもその最初の決断さえ掴み取ることができれば、あとは小さなエネルギーで決断していけた。

違和感だらけの場所。もういいかなと思うこと。
そこにいつまでもしがみついていては、次へ進めない。次が待っている。
思い切って自分の思いを、自分の気持ちを優先させてみる。
みんなとは違うけど、自分はあそこに行きたいのだと。

自分に素直に生きる人生。
命が輝くのは、その道にあると思う。

コメント

※記事へのコメントは承認後に公開されます。
※ハンドルネームとメールアドレスの入力は任意です。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
TT
TT
好きなことは、妄想(考えること)と文章を書くこと。

空気の匂いを感じること。

ひとりの時間をこよなく愛する男の子。
記事URLをコピーしました