疲れた……

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疲れた……
そう思うと、行きたくなる場所がある。
気が済むまで、ぼーっとしていたくなる。
あの芝生の上で。
あのいつもの海岸で。

本格的に疲れた……そんなとき、気づいたら海へ向かっている。
特に身体の疲労が激しいときは。
どうしてか、海へ行きたくなる。
海を見に行きたくなる。

できれば、サンゴ礁が遠くまで広がる海がいい。
穏やかな水面を見ていると、こころが洗われる気がする。
波の音が心地よく身体に響く。
引き潮の光景も、また圧巻。
あたり一面がサンゴ礁の岩場になる。あんなに遠くまで……

決まって芝生に腰をおろす。お尻が汚れたっていい……
コンクリートの上でもなく、イスでもなく、どうしてか、直接、地べたに座りたくなる。いつだったか、もう我慢できなくて、仰向けになってみた。背中を地面にくっつけた。
自然と目が閉じた。
色んな感覚が伝わってきた。
背中に感じる芝生の感触。
聞こえてくる波の音。
降りそそぐ太陽の光。
青々とした草木の匂い。

ふと今まで感じたことのない感覚に包まれた。
ずっと忘れていたような感覚……
なにかもっと、こうして自然とともに、こうやって自然の中で、ずっと生きていたような感覚……
こうして、大地の匂いを感じながら。
地べたの感触を確かめながら。

ふと気づいたら、疲労感が消えている……そんなことが多い。
はじめてこれを体験したとき、びっくりした。
こんなことってあるんだって思った。

何度、車を飛ばしただろうか……
何度、その海岸の芝生の上でひとり、地べたを、自然を、感じただろう。

この社会には疑問しか湧いてこない。
どうして、こんなにも疲れ果てるのだろう。この社会の仕事って……
なぜ、こんなにも必死にさせられるのだろう……

刑務所の中にいるとしか思えない。
私たちは毎日、強制労働をさせられているのでは?
人権がないのでは?

奴隷と同じ境遇にいる。
そうとしか思えない。

個人がまったく大切にされないこの社会。
組織のために、お客様のために、身を粉にすることを強制される。
他人のために、あなたは死にそうになってもらわなくては困ると?
死にそうになるくらい、他人のために頑張ってもらわなくては困ると?

どんな世界なんだ。
どんだけ歪んだ世界なんだ。

すべてがおかしすぎる。この社会は。
笑えるくらいに。
呆れるくらいに。

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好きなことは、妄想(考えること)と文章を書くこと。

空気の匂いを感じること。

ひとりの時間をこよなく愛する男の子。
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